皆さん、こんにちは。
今回は、先回の続きとなります、
車いすをしっかりと固定した後、もう一つ重要なことが有ります・・・それが、車いす乗車時のシートベルトの取り付け方です。
シートベルトが正しく装着されてないと重篤な事故につながる危険性があります。
【間違った装着方法】
下記の様に、アームレスト(ひじ掛け)の上を通してしまうと身体にベルトが密着しないので急ブレーキ等で腰が車いすからずれ落ちてしまったっり、腹部圧迫により内臓損傷等を起こす可能性があるからです。
【正しい装着方法】
・シートベルトは、車の座席と同じ「3点式」が基本。
・お年寄りの体の状況によっては「2点式」にならざるを得ない場合もあります。
・腰の部分のシートベルトは、衝突時に腹部を圧迫しないよう、腰骨にしっかり当ててください。
ここで課題があります。車いすには「アームレスト」と呼ばれるひじ掛けがあり、この上にベルトを通すと腰骨にあたりません。アームレストの下を通す必要がありますが、実はこれでも不十分なのです。
アームレスト(肘掛け)の下の黒い板がスカートガードです。
実は多くの車いすには、衣服の巻き込みを防ぐ「スカートガード」と呼ばれる板がついています。これが邪魔になって、ベルトが腰骨に当たらない場合があるということです。スカートガードの下を通せばいいのですが、物理的にそれができない車いすも少なくありません。
スカートガードの下を通せるタイプの場合は必ずガードの下を通して腰骨の上にベルトが通るようにしてあげてください。
具体的には、
①おなかのベルトは、まずタイヤのリムの内側から、スカートガードの下又は後方を通し、おなかの前を通過して、上記の画像の様にスカートガードの下(後方)からタイヤのリムの内側に抜けてベルトフックに取り付ける。
②肩ベルトも同じく、右肩から、左側スカートガードの下又は後方からタイヤのリムの内側を通してベルトフックに取り付ける。
③最後に、ベルトの緩みを取り除き身体との隙間を減らして完了です。
皆さん、これだけは是非覚えておいてくださいね。
075-313-0330 (担当 かわはら)