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  • 定期巡回と訪問介護の違いとは?サービス内容・特徴を徹底比較

    こんにちは!

    「訪問介護と定期巡回の違いがよくわからない」「自分の家族にはどちらが合っているのだろう?」と悩んでいませんか?

    介護サービスを選ぶ際、どのサービスを利用するかによって、利用者の生活の質やご家族の負担に大きな影響があります。特に在宅介護を検討している場合、訪問介護と定期巡回・随時対応型訪問介護看護(以下、定期巡回)の違いを正しく理解することは不可欠です。

    この記事では、訪問介護と定期巡回のそれぞれの特徴、対応できる範囲、費用、利用者の適性などについて詳しく解説します。両者の違いを理解することで、最適な介護サービスの選択ができるようになります。

    この記事は、高齢の親の介護を考えている方、介護サービスを見直したいと考えている方、在宅での生活をできるだけ長く続けたいと願う方に特に役立ちます。

    訪問介護とは?サービスの基本と特徴

    サービス内容(身体介護・生活援助)

    訪問介護は、介護保険制度の中で提供される代表的な在宅サービスです。訪問介護員(ホームヘルパー)が自宅に訪問し、日常生活をサポートします。主なサービス内容は以下の通りです。

    • 身体介護:食事介助、排せつ介助、入浴介助、着替え、移動・移乗の介助など。
    • 生活援助:掃除、洗濯、調理、買い物代行など、日常生活の家事支援。

    訪問はケアプランに基づいて1回30分~90分程度が多く、訪問の頻度や内容は事前に決められています。

    提供時間と対応範囲

    基本的には日中(午前8時〜午後6時)にサービス提供され、夜間や早朝、深夜の対応は制度上難しい場合が多いです。また、突発的な対応(転倒や急変など)には基本的に対応できません。

    利用者に向いているケース

    訪問介護は、以下のような利用者に適しています。

    • 日中の決まった時間に介護が必要な方
    • 比較的自立度が高く、家族の支援もある方
    • 医療的なケアをそれほど必要としない方

    定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?

    サービスの仕組みと特徴

    定期巡回は、介護職員と看護師が連携しながら24時間体制で対応する在宅介護サービスです。「定期訪問」と「随時対応」、さらに「訪問看護」を組み合わせて、利用者の生活を総合的にサポートします。

    定期訪問と随時対応の違い

    • 定期訪問:決められた時間に職員が自宅を訪問してサービスを提供。
    • 随時対応:利用者や家族が通報装置(緊急ボタン等)でコールセンターへ連絡。状況に応じて訪問対応も可能。

    この2つを組み合わせることで、日常のケアと突発的な事態の両方に対応できるのが大きな特徴です。

    医療的ケアとの連携が可能な点

    定期巡回では、看護師の訪問も含まれているため、医療的な観察や処置が可能です。具体的には以下のようなケアが含まれます:

    • バイタルチェック(血圧・体温など)
    • 服薬管理や点滴の管理
    • 医師の指示に基づく医療処置

    要介護度が高く、医療的管理が必要な高齢者にも対応できます。

    定期巡回と訪問介護の違いを比較

    サービスの柔軟性と対応力

    訪問介護では、予定外の対応が難しい一方、定期巡回は24時間365日、緊急時にも柔軟に対応できます。これは、独居高齢者や夜間の介護が必要な方にとって大きな安心材料です。

    費用の違い

    訪問介護は、利用時間や回数に応じて費用が加算される「回数制」が一般的です。一方、定期巡回は「包括報酬制」で、定額の中で定期・随時・看護サービスがパッケージになっています。

    訪問介護:軽度の利用ならコストを抑えやすいが、回数が増えると費用も上がる。
    定期巡回:月額での定額支払いが多く、重度の要介護者ほどコストパフォーマンスが良くなる。

    向いている利用者像の違い

    • 訪問介護:要介護1〜2程度で、日中の定時介護が中心、家族の支援が得られる。
    • 定期巡回:要介護3以上、夜間の介護や医療的ケアが必要、独居や老老介護世帯など。

    どちらを選ぶべき?判断のポイント

    利用者の状態と家族の支援体制

    利用者が比較的自立しており、家族が介護に協力できる体制がある場合は、訪問介護で十分な支援が得られます。反対に、家族が遠方に住んでいたり、24時間の見守りが難しい場合は、定期巡回のほうが適しています。

    緊急時対応の必要性

    転倒や急変のリスクが高く、夜間の不安がある場合、24時間対応の定期巡回が有効です。緊急通報システムと訪問対応が組み合わさっているため、迅速な対応が可能です。

    医療との連携が必要かどうか

    医療的な管理(服薬、点滴、床ずれの処置など)が必要な場合は、訪問介護だけでは対応が難しいため、看護職員と連携できる定期巡回の選択が望ましいです。

    まとめ

    訪問介護と定期巡回は、どちらも在宅生活を支える重要な介護サービスですが、その機能と役割は大きく異なります。

    • 訪問介護:事前に決めたスケジュールでのサービス提供が基本。医療行為は不可で、緊急時の対応も困難。
    • 定期巡回:24時間365日の柔軟な対応が可能で、緊急時対応や医療的支援にも強い。

    選択に迷ったら、まずはケアマネジャーや地域包括支援センターに相談して、利用者の状態と希望に合ったサービスを提案してもらいましょう。

    最適な介護サービスを選ぶことで、利用者にとってもご家族にとっても安心で快適な在宅生活が実現できます。

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